孤独死とは?

孤独死という言葉は一度は耳にしたことがあるかと思います。

 

ではどんな場合を孤独死というのでしょうか?

 

孤独死には死因は関係ありません。

老衰で静かに亡くなることもあれば、心筋梗塞など突発的な病で亡くなることもあります。

 

孤独死とは、死因についてではなく、一人暮らしの人がだれにも看取られることなく亡くなる状況のことを言うのです。

 

孤独死で多いのは高齢の男性

孤独死してしまう人の男女の割合は、男性が女性の約2倍を占めています。

 

これは今まで家事をやってこなかった男性が妻に先立たれ、満足に家事ができないので生活環境は悪化、食生活の乱れによる栄養不足などが起こり死亡に至るというケースが多く見られます。

 

家事や料理くらい誰でもできるでしょ?そう思うかもしれませんが年を取った老人では生活するだけでも一苦労なのに、そこに今までやってこなかった家事をすべてこなすというのは無理な話なのです。

 

孤独死はここ10数年で2倍以上に

現在、孤独死の発生件数は2000年代初頭に比べて2倍以上になっています。

 

その原因は様々ですが、そのうちの一つに家族の在り方の変化が上げられます。

 

それが核家族化です。

 

ひと昔前に比べて、働く世代の子供と老人世代の親が同居する家族は極端に減りました。

老人は自分の生活を自分たちだけで送ることになります。

 

先ほども言いましたが、老人というのは体力や判断力がどんどん落ちていっているので、必要な家事をこなせなかったりやるべきことを忘れてしまったりと、若いころと同じような生活をすることは困難になっています。

 

まだ、夫婦ともに健康であれば良いのですが、片方が先になくなってしまい独り身になてしまうとその負担は2倍になってしまいます。

 

孤独死を防ぐにはこの核家族化という傾向を変える必要があります。

 

孤独死は今後増える?減る?

孤独死は今後も増え続けると考えられています。

 

今までは、パートナーに先立たれて家事が行き届かなくなり生活の質が悪化し死につながると説明してきましたが、現状の30代、40代は未婚率というのが過去に比べて非常に高いです。

 

現在結婚しない、できないという人が多くいます。そういう人たちは自分が老人になっても独り身なわけです。

 

体力の低下とともに一人では生活ができなくなり孤独死に繋がります。

 

このように独身の男女の割合が上がっているので、それに伴い将来的に孤独死の件数も上がると予想されます。

 

孤独死の表では触れられない問題とは?

今や社会問題にまでなっている孤独死ですが、実はその裏にニュースなどでは扱われない重大な問題があることをご存知でしょうか?

 

それが故人の死体の腐敗問題です。

 

孤独死が発覚する多くの原因は「異臭」です。

 

人とのかかわりがなく孤独死してしまうのですから、たまたま誰かが訪れて発見するということはなかなかりません。

 

そのため、個人の死体は数日以上部屋に放置されます。

 

残酷な話ですが、人は死ぬと腐敗し悪臭も放ちますし、体液が染み出てきて更なる異臭・汚染につながります。

 

そよくニュースで、近隣住民が異臭に気づきそれがきっかけで死体発見に至りケースを目にするかと思いますが、その臭さは今まで嗅いだことがないような臭いでかつ強烈、とても耐えがたいものだそうです。

 

腐敗は死後数日で始まり、1週間もたてば周りに強烈な臭いを放ちます。

そして2週間~3週間で融解が始まります。

 

融解というのは読んで字のごとく体が溶け出してしまうのです。

 

この段階までくると、見るも無残な姿になってしまっています。

顔で個人を判別することもできないうえに、DNA鑑定も困難になり身元確認が正確に取れなくなってしまう可能性が出てきます。

 

ここでは孤独死の現場の写真を載せることはしませんが、かなり残酷です。

 

ここまで説明しても、死体を発見するというとドラマの様に倒れている姿を見つけ触ってみると冷たく死んでいた、まだそんな風に想像するかもしれません。

 

孤独死が起きた部屋では、入ることすら難しい状態になっていることが多々あります。

 

まずはすでに説明した腐敗による異臭。

 

そして、日数の経過による体液の染み出し。

これに関してはあまりイメージできないかと思いますが、見た目はかなりグロテスクです。気になる方はご自身で調べてみてください。

体から出た体液で部屋の床一面がシミになっているなんてことも多々あります。

 

それと同時に起こる死体の融解。

数週間が経つと人の形をとどめることができなくなってしまいます。体液などが出ていき、顔も崩れそれが誰であるのか判別することは不可能なレベルになってしまいます。

 

そして虫の大量発生。

強烈な腐敗臭と遺体に虫がたかります。

 

ゴミ捨て場にハエがたかっているなんてレベルではなく、それこそ床の体液にビッシリ虫がたかってたりするほどです。

 

ここまでくると孤独死の現場を発見しても、一般人では部屋の中に入っていくことすら不可能といえます。

 

問題の解決方法は?

この孤独死の後の惨状を解決する方法は一つ、特殊清掃業者を呼ぶことです。

 

特殊清掃とはこういった孤独死などの現場の清掃を専門に行う人たちのことです。

 

孤独死の現場の清掃はただの清掃とは違い、害虫の駆除、体液のシミの清掃、強烈な腐敗臭の消臭などどれも専門知識がないとできないことばかりなのです。

 

孤独死の現場発見後、この特殊清掃は急務です。呼んでからきてもらうまでに2,3日経ってしまうとそれだけまた腐敗が進行してしまうからです。

 

もしあなたが孤独死の現場に立ち会うことがあれば、当日中に来てくれる特殊清掃の業者を探しましょう。

 

特殊清掃についてもっと詳しく知りたい方はこちら→東京近辺なら最短で消臭できる特殊清掃業者

 

まとめ

孤独死は年々増え続け、これからはもっと増えると予想されています。

これを防ぐには、近所間の交友を測ることや核家族化の解消などを市や自治体の制度でサポートしていく必要があります。

 

また今回は、あまり知られていない死体の腐敗の現場、特殊清掃という孤独死の問題についても紹介しました。これをきっかけに自分の知り合い、身内ではこのような惨状が引き起こらないよう対策を考えくれれば幸いです。

 

おすすめの記事