「プログラミングを始めたいけど、どんなものを揃えるべき?」
「今の環境が本当に自分に合っているのか知りたい」

プログラミング教室に通われている方は教室に行けば必要なものは一通り揃っていますがプログラミングをご自宅で行う場合は、用途に見合ったハードウェア(機材)と、ソフトウェア(PC上で動作するツール)が必要です。

そういった物品を揃え、ツールをインストールし、プログラミングができるようにする作業を「環境構築」と言いますが、始めて間もない初心者の方には最初の壁になってしまうことでしょう。

 ここでは、「ハードやソフトは何から揃えるべきか」や、「用途に見合ったソフトの選び方」などを詳しく解説いたします。

 

環境構築に必要な物1: PC(パソコン)とPCスペック

まずプログラミングに先立つものといえばPCです。プログラミングには最低限必要なスペックがあるため、PC選びも値段や人気だけを基準にしてしまうと失敗しやすいです。そこで以下の3点を参考にしてください。

(1) OSは最新のものを使用する(WindowsまたはMacOS)。

(2) メモリは4GB、内臓ストレージは128GB、CPUはCore i5またはCore i7以上を推奨

(3) 出先で使用するならノートPC、自宅のみの使用ならノートまたはデスクトップ

(1) について...

OSは最新のものを使用しましょう。古いバージョンのOSは、短期間で公式のサポートが終了してしまう可能性があるからです。

サポートが終了したOSを搭載したPCを使い続けると、PCウイルス感染のリスクが高まるなど、セキュリティ上の問題があります。また、作業に便利な最近のアプリが古いOSでは動作しないなど、利便性にも難があります。

また、32bitOSか64bitOSか、という点にも注意が必要です。最近のアプリケーションは64bitOSのみ対応のものも多くなってきているので、64bit(またはx64)と記載があるPCを選びましょう。

(2) について...

メモリはPC上でアプリが動作するときに、頻繁に使うデータを一時的に格納しておく場所です。これの容量が小さすぎると、頻繁にアプリが固まるなど、作業をする上で大きなストレスになります。

初心者のプログラミングに必要な値としては、4GB~8GBが妥当でしょう。

内臓ストレージ(HDD、SSD)は、128GB以上を推奨します。ストレージにはファイルなどの文書や、各種アプリケーションが格納されます。やはりこれも小さすぎると、いくつかのアプリをインストールしただけで容量がいっぱいになるなどして不便です。

PC購入の際は128GB以上を一つの目安にし、さらに容量が必要になったら外付けのHDDなど追加のディスクを購入するといいでしょう。

CPUはIntel Core i5やCore i7、またはそれと同等以上のCPUを使用しましょう。CPUはPCが動作する際に内部命令や情報の処理を行う計算器の役割を担います。これが低性能だと、PCの動作が重くなり、最悪フリーズにつながります。

必ずしもIntel社製のCPUにこだわる必要はありませんが、あまりに低性能なもの、型が古いものは避けたほうが無難です。

(3) について...

外出先でもPCを使用したい、勉強会に参加したい、といった場合は、持ち運びに便利なノートPCを選びましょう。

ノートPCは持ち運びに便利なだけでなく、消費電力が少なかったり、販売代理店の製品ラインナップが多いという点でも利点があります。なので自宅での作業だけ、という方にもノートPCはおすすめです。

一方で、冷却ファンなど追加の部品を取り付けたいなど、拡張性を重視する方にはデスクトップPCをおすすめします。

 

環境構築に必要な物2:マウスとキーボード

プログラミングのためだけに色々な周辺機器を揃える必要はありませんが、最低限マウスとキーボードは購入することをおすすめします。

USBマウスがあれば、マウスパッドで操作するよりもおおむね快適に操作できます。レビューサイトで人気の商品から選ぶのもいいですが、握った感触を確かめられる店頭で買うのもいいでしょう。

キーボードはPCの付属品としてついてくることも多いですが、打鍵感は商品それぞれで異なるため、ご自身でお好みのものを見つけるのもいい選択肢です。

 

環境構築に必要な物3:統合開発環境(IDE)

PCと周辺機器を揃え、最後に必要になるのはプログラムを書く際に使用する統合開発環境(以下IDE)です。メモ帳でプログラムを書くよりもIDEを使ったほうが、エラー位置のハイライト機能などで視認性が向上しますし、ソース管理もしやすくなります。

ここでは使用するプログラミング言語に合わせた、おすすめのIDE4点を紹介します。

(1)『Visual Studio』

Visual Studioは、「C/C++、C#、Python」などを学びたい方におすすめです。個人利用無料のCommunityエディションを利用しましょう。

これをインストールし、表示されるダイアログに従って設定を進めていけば、すぐにプログラミングに必要な環境が整います。有志の方によって導入手順がまとめられていますので、参考にしてみてください[2]。

Visual Studioは上記の言語以外に、JavaScript、TypeScript、Visual Basicなど様々な言語での開発にも対応しています。

(2) 『Eclipse』

Eclipseは、「Java」での開発を学びたい方におすすめです。Javaに対応した統合開発環境としては高いユーザー支持率があり、個人利用か団体利用かによらず無料で利用できます。

プラグインを別途追加することで、Java以外の様々な言語での開発を行うことも可能です。

(3) 『Android Studio』

Android Studioは、Android向けのアプリ開発を学びたい、という方におすすめです。Javaを始めとしたいくつかの言語でAndroidアプリのプログラミングができ、Androidの仮想デバイスをPCの画面上に表示して動作を確認する、といった実用的な機能もあります。

(4) 『Xcode』

Macを使っていて、iOS向けアプリの開発を学びたい、という方にはXcodeがあります。Apple公式のIDEなので機能が充実しており、Android Studio同様仮想デバイスを表示してアプリの動作確認も可能です。

 

まとめ

今回は初心者のプログラミングに必要な環境構築について解説しました。
はじめに全て揃えると大きな費用が掛かってしまいますので最低限の物だけ揃えて必要に応じて徐々に増やしていけばいいと思います。

本記事がプログラミングを学ぶ皆さんの助けになれれば幸いです

 

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