突然ですが皆さんの家の近くにはゴミ屋敷はありませんか?

 

僕自身は、昔自宅からはだいぶ遠いところでしたがゴミ屋敷があったのを覚えています。

ただこのゴミ屋敷は長年ゴミをため込んでいるタイプではなく、廃品回収に出すゴミを家に山積みにしてできたゴミ屋敷でした。

 

この2点で何が違うかというと、この家のゴミは短いスパンで廃品回収に出されるので悪臭や虫はそこまでひどくはありません。そのゴミも生ごみなどではなくほとんどが缶などの、いわゆる売れるゴミだったようです。ほとんどが缶ゴミだったことが幸いして臭いや虫は発生していませんでした。

 

それでもそのゴミ屋敷の外見は嫌でしたし、隣の家の人は迷惑だったと思います。

 

しかしこれが腐った生ごみや汚物だった場合は最悪です。

 

24時間中悪臭を放ち、虫もわく、そんなゴミ屋敷が自分の家の隣にあったらと思うと絶望しますよね。

 

今回はそんなゴミ屋敷が生む悪臭問題、さらにゴミ屋敷の危険性についても紹介していきます。

 

ゴミ屋敷はなぜ無くならない?

ゴミ屋敷問題は定期的にテレビやメディアでも取り上げられています。

 

ライブドアニュース:福島県いわき市のゴミ屋敷 片付けない住人は「大切なもの」

 

ドキュメント番組やニュース番組でゴミ屋敷の住人とのやり取りや清掃の様子を目にしたことがある人も少なくないかと思います。

 

様々な問題を引き起こすゴミ屋敷ですが、なぜなかなか減らすことができないのでしょうか?

 

それははたから見ればゴミだとしても、所有者(ゴミ屋敷の住人)がそのゴミを自分に必要なもの、資産だと言い張るとなかなか強制的に撤去することが難しいのです。

 

市などが強制的に清掃を行うシーンをテレビで見たことがあるかもしれません。ですがあれもゴミ屋敷だからといってすぐに強制清掃できるわけではなく様々な準備を行ったうえでやっと清掃できているのです。

 

またゴミ屋敷は一人で解決できる問題ではありません。

清掃は業者に頼むことをお勧めいたします。

 

参考サイト:ゴミ屋敷片付けの相談なら『まごのて』

 

悪臭・汚れの問題は深刻

常に隣の家から悪臭が放たれているというのは想像するだけでも最悪ですし、実際にその状況下に置かれたらおそらく我慢できないと思います。

 

まず、洗濯物を外に干せません。腐敗臭が洗濯物についてしまい洗濯前よりも不衛生な状態になってしまうそうです。

 

さらに深刻なのが虫や害虫の発生です。

 

腐敗したゴミ山には常にハエがたかり、その他にも様々な虫が寄ってきます。

虫だけでなくゴミの集まるところにいるのがネズミです。ネズミは不衛生で体に様々な菌を持っています。

 

こんなゴミ屋敷が自分の家の隣にあったら生きた心地はしないでしょう。せっかく買ったマイホームです、簡単に手放すこともできませんしそもそも隣がゴミ屋敷では買い手が付きません。

 

勝手にゴミ捨て場からゴミを奪ってきてしまう

皆さんは家のごみを袋にまとめて決められた曜日にゴミ捨て場に出しているかと思います。

 

このゴミを集めてくれるのがゴミ回収業者です。彼らは何もボランティアでゴミ集めをやっているわけではなく、集めたごみをリサイクルや売ることでも収入を得ています。

 

そんなゴミ回収業者が用意したゴミ捨て場にみんなが出したごみをゴミ屋敷の住人は勝手に持って行ってしまうことがあります。

 

これはゴミを売ることで収入を得ているゴミ回収業者の資産を盗んでいることと同義なのです。

 

ゴミ屋敷は汚いだけでなく危険?

悪臭や害虫など、様々な問題を生むゴミ屋敷ですがこれ以外にも大きな問題を生んでいることをご存知でしょうか?

 

それがゴミ屋敷の火事問題です。

 

それではなぜゴミ屋敷で火事が相次ぐのか説明していきます。

 

コンセントから発火

一番多い原因がこれです。

 

自宅にコンセントの延長ケーブルがあると思いますが、実はその延長ケーブルやコンセントが原因の火事は多く発生しています。

古くなった延長ケーブルとコンセントの差し込んでいる部分との隙間に埃が入りそこから出火します。

 

一般家庭では延長コードがそこまで老朽化するまで使い込んだり埃が山のようにたまることは少ないのですが、ゴミ屋敷は別です。

 

常にコンセント周りにはゴミがぎっしり、ゴミすら捨てられないので古くなった延長ケーブルを買い変えるなんてこともしません。

 

タバコのポイ捨てから発火

ゴミが積み重なっている家なので、普段からそこにゴミをポイ捨てしていくという人がいます。

 

その中には缶やペットボトルではなくタバコの吸い殻を捨てる人も。

 

道端に捨てるだけなら火事には発展しにくいですが、ゴミ屋敷には燃える素材があちらこちらにあるので火が完全に消えていないタバコが投げ捨てられるとゴミに燃え移り火事に発展してしまいます。

 

 

積み重なったごみから自然発火も

実はコンセントやタバコなど明確な火種がなくても火事が発生するケースが存在します。

 

それがボタン電池からの発火です。

 

ボタン電池は圧力がかかったり積み重ねて保管していると爆発し火事を起こすのです。

 

ボタン電池を積み重ねただけで火事になるなんて知らなかったという人も多いかと思います。使い終わった電池は重ねたりテープでまとめないよう注意しましょう。

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