遺灰

少子高齢化などの影響で、日本では墓を撤去する「墓じまい」の需要が高まっています。

 

日本のある地域では、墓じまいする人の数は新しい墓を建てる人の数の10倍とも言われ、人々は墓を維持する労力とコストを削減するために、新しい埋葬・供養方法を模索する傾向にあるようです。


墓じまいのニーズが増えてきている理由

昔の日本は大家族で、近隣に親戚が住むというスタイルが主流だったため、先祖代々の墓を家族で守り続けていくことができました。しかし、近年では少子化や、核家族化が進み、就職や転勤で地元を離れる人も増えているため、墓を維持・継承していくことが難しくなっています。

 

墓の維持にお金がかかることや、寺とのやりとり、墓参りに頻繁に行けないなど、経済的・精神的負担が墓じまいのニーズを高めています。また、墓を守ろうとする人々が高齢者になると守りきれなくなってくるため、継承者や縁故者がいなくなってしまったお墓である「無縁墓」になる前に墓じまいする人も増えているのが現状です。

こうした背景から、海洋散骨、樹木葬、遺灰ダイヤモンドなど、新しい埋葬・供養方法に注目が集まっています。

 

墓じまいの流れ

では、墓じまいはどのようにするのでしょうか。これは、墓地、埋葬等に関する法律に則り進めていきます。しかし、忘れてならないのは家族や親類のこと。後々トラブルにならないよう、事前に話し合って同意を得ることが最も重要です。

 

以下に墓じまいの手順について説明します。

 

1.家族や親類に墓じまいの理解と同意を得る

2.遺骨を別の墓に移転し、納骨堂の契約、樹木葬や遺灰ダイヤモンドなどの別の埋葬・供養方法を決める

3.「改葬許可申請書」「埋葬証明書」「受入証明書」を入手する

5.上記の必要書類を役所に提出し「改葬許可証」を発行してもらう

6.閉眼供養(魂抜き)をして遺骨を取り出し、必要であれば遺骨のメンテナンス、墓石の撤去後更地に戻す

7.遺骨を移す改葬の場合は、移転先に「改葬許可書」を提出し納骨。別の埋葬や供養であれば、専門業者に依頼する

 

お墓を持たない方のための新しい供養方法「ダイヤモンド葬」

墓じまいの需要の増加に伴い、新しい埋葬・供養方法が話題を読んでいます。その中で最も美しい供養方法と評されている「ダイヤモンド葬」は、個人の遺骨や遺灰、遺髪から抽出した炭素を使って人工ダイヤモンドを作り、供養する方法です。遺灰ダイヤモンドとも呼ばれ、全世界の人々から注目を集めています。

遺灰ダイヤモンドは天然ダイヤモンドが生成される過程を忠実に再現し作製されるため、輝きは天然ダイヤモンドに匹敵。遺灰ダイヤモンドは故人の輝きがプラスされているので、その美しさは言うまでもありません。

また、ダイヤモンド葬費用は一般的な葬儀(火葬後に供養して墓地に埋葬するもの)に比べ、たいへん安価なのも魅力です。ダイヤモンド葬の費用は288,000円からで、その費用には、遺灰ダイヤモンドの作製から家族の元への遺灰ダイヤモンドの配送までを含みます。さまざまなサイズやカラーがあり、ダイヤモンド葬費用もそれらで異なります。

愛する人とずっとそばにいられる遺灰ダイヤモンドは、いつでも供養が可能です。そして、安価なダイヤモンド葬の費用は、供養の費用が安いというだけではなく、墓の維持・管理料なども必要にならないので経済的。そのため、家族にとって遺灰ダイヤモンドの価値は計り知れないものとなります。


まとめ

昨今、 少子高齢化に伴い墓の維持が困難な傾向にあります。そのため、墓じまいの需要が増加し、新しい埋葬・供養方法が注目されています。

特に大きな注目を集めているのは、故人の遺骨、遺灰、遺髪から遺灰ダイヤモンドを作る「ダイヤモンド葬」です。ダイヤモンド葬の費用が安いと言うだけでなく、遺灰ダイヤモンドは生前を彷彿させる美しい輝きが放たれ、いつでも供養ができることが魅力です。

 

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